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自分で購入したヘッドカバーに替えるだけで、キャディバッグの全体の印象も変わりますよね。ファッションアイテムとして使用されている方も多いですが、カバーを付ける事の役割もしっかりあるのがヘッドカバーです。ここでは、そんなヘッドカバーの基礎知識を紹介していきたいと思います。

ヘッドカバーの基礎知識

ヘッドカバーの歴史

大正時代に発明されたヘッドカバー

ヘッドカバーは、大正時代の1912年に発明されたアイテムです。ヘッドカバーを考案した人物と言うのは、当時ロンドンで商社マンとして働いていた高畑誠一氏によって発明されます。彼は愛媛県の出身で、現在の神戸大学を卒業して総合商社の鈴木商店に入社後、ロンドンに赴任をしています。高畑氏はロンドンに赴任した後すぐにゴルフの魅力にハマっていきます。ロンドン支店長になった高畑氏は、ロンドンの一流クラブであるアディントンクラブのメンバーになっています。

高級クラブを輸入する目的で作られたアイテム

ロンドンへ赴任にてから数年後、高畑氏は日本へ帰国する事になるのですが、彼は当時の日本では入手する事が出来なかった、パーシモン材の美しい光沢のあるゴルフクラブセットを持って帰りたいと考えます。そこで、高畑氏は腕の良い職人にゴルフクラブを注文したのですが、出来上がったクラブを前に「船便で日本に運んだ場合、乱暴に扱われて大事なクラブに傷がつくのではないか…。」と悩みます。そこで、同じくロンドンに駐在していた高畑氏の親友である三井物産の渡辺英雄に相談すると、渡辺氏の妹がクラブに被せる事のできる帽子のようなものを手編みで作ってくれると言う話になり、それがヘッドカバーの発明するきっかけです。

海外にも大きく浸透したヘッドカバー

こうして高畑氏によってヘッドカバーが出来上がり、たちまちヘッドカバーはゴルフ仲間の間で大評判になっていきます。高畑は帰国後もゴルフの腕を磨いて、日本アマ選手権や東西対抗の関西代表として活躍するのですが、その頃のゴルフ界ではヘッドカバーと言う概念が無く、多くの人からヘッドカバーは注目されます。1920年代に入ると、日本国内に留まらずイギリスやアメリカ等の海外でもヘッドカバーは人気を博し、ゴルフ界に一気にヘッドカバーが浸透していった歴史があります。

ヘッドカバーの役割

ゴルフクラブを保護する事ができる

ヘッドカバーを装着せずにそのままの状態でゴルフバッグにクラブを入れていると、クラブのヘッドやシャフトが互いにぶつかり合ってしまう為、大事なクラブに傷が付き、クラブが傷んでしまいます。中には、クラブに付いた多少の傷なら気にならない方もいますが、シャフトに深い傷が付いてしまったりすると、インパクトの衝撃によってクラブが破損して、ヘッドが飛んでしまうと言うアクシデントが発生する事もあります。なので、特にゴルフクラブの運搬で宅配を利用する場合には、ヘッドカバーの着用は大事でお勧めです。

ゴルフクラブを区別する事ができる

ヘッドカバーには、ゴルフクラブを区別する役割もあります。例えば、ヘッドカバーが付いている事で、そのままのクラブでは見分けにくいアイアン等も、種類や番号が目で見て分かりやすくなるので、クラブ選びにも手間が掛かりません。また、ドライバー等のウッド類に関しても、他のプレイヤーと同じクラブを使用していた場合にもクラブを混同する事がなくなります。なので、クラブの区別がスムーズになるので、プレー自体も円滑に進めていく事ができます。

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ヘッドカバーを選ぶ際のポイント

ヘッドカバーの素材で選ぶ

ゴルフクラブのヘッドカバーと言うのは、様々な素材で作られています。ニット、レザー、ナイロン、ボア等、バリエーション豊富です。それぞれの素材に特徴があるので、自分の好みのヘッドカバーを選ぶ事ができます。

レザー素材

レザー素材は、ゴルフクラブを購入した際にセットとして付いてくるケースが多いですよね。もちろん、別売りで販売されているヘッドカバーも、レザー素材が一般的です。中には、上部がレザーやビニール系の素材になっていて、シャフトからネック部分はニット素材のカバーになっている、コンビ素材タイプのヘッドカバーもあります。また、少し高級なヘッドカバーになると、手触り感の良い合成皮革が使用されています。レザー素材は、ヘッドカバーの中で最も定番で、どんなゴルフクラブにも適したカバーとなっています。

ニット素材

ニット素材は、レザー素材のヘッドカバーと並んで人気のある素材になっています。もし、ヘッドカバー選びに迷った際には、レザー素材かニット素材のどちらかを選択すれば失敗しません。ニット素材のヘッドカバーに関しては、古くからあるタイプになるのですが、一概にニット素材と言っても種類は様々です。ニット素材のヘッドカバーは、安価な素材で言うとアクリル、ナイロン、ポリエステル等が挙げられます。少し割高な素材になると、ウール100％やウール系混紡素材等があります。

ナイロン素材

ナイロン素材は、多少雨に濡れたとしても安心できる素材になっています。あまりヘッドカバーとして多く出回っている素材では無いのですが、厚手でしっかりしたファブリック系のカバーがあります。汚れにくくカバーの持ちが良いナイロン素材が使用されている事が殆どです。カラーが豊富で品が良いので、特に女性に人気のあるお勧めヘッドカバーです。

ボア素材

ボア素材は、ファブリックの一種でもありますが毛質の布地で作られています。ボア素材だけで無く、ニット素材をネック部分に組み合わせたコンビ素材のヘッドカバーが多く販売されています。中には、アイアンだけまとめて一つに収まる大きめのヘッドカバーもあります。ボア素材のヘッドカバーは、オシャレで楽しいカバーが多いのですが、大型カバーなのでゴルフバッグが少しかさばります。なので、ウッド系はドライバーだけにしたり、スリムなヘッドカバーを選んだりする工夫が必要です。パター用であればスペースを取らないのでボア素材もお勧めです。また、ドライバーとパターが同デザインで統一されたセットがあったり、カラーやデザイン等も豊富であったり、女性や個性を出したい人に人気があります。

ヘッドカバーのデザインで選ぶ

ヘッドカバーのキャラクターで選ぶ

ヘッドカバーの相場価格

ヘッドカバーは単品で販売されているタイプが多いですが、2本や3本単位で販売されていたり、それ以上の数でセット販売されていたりする場合もあります。セット売りになっているヘッドカバーを購入する良さは、一本当たりの単価を安く抑えられる事だけではありません。セットにする事でカバーの色や形を統一する事ができるからです。
例えば、ニット素材のヘッドカバー3本セットは、約8,000円程度で購入する事ができるのですが、 1本あたりの単価は約2,800円程度です。単品で販売されているヘッドカバーは、大体2,000円～3,000円台が多いので、セットの良さは価格だけにある訳ではないのです。ヘッドカバーとして売れ筋なのは、3本セットになっているタイプで、約7,000円～8,000円台となっています。
一方、有名なブランド物のヘッドカバーは価格が少し張りますが、1本1万円程度となっています。また、動物やキャラクター物のヘッドカバーも1万円を超える物は珍しく、大体5,000円以下の価格帯で販売されている物が多くなっています。オーダーメイドの手編みのヘッドカバーの場合は、1万円を超える物も色々あります。
このように、カバーの価格も素材やブランドや品質によって変わってくるので、自分の予算を考慮しながら、好みの素材やデザインのヘッドカバーを見つける事ができます。

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